Ayumu’s blog

いきなり癌と言われて手術を受けない選択をするということ

心が壊れる時

よく心の痛みは傷や怪我と違って治らない

 

残ると言うけれど…

 

心の痛みも慣れてしまうというか

悲しみも癒されなくて残ってるんだけどその状況に慣れてしまう

そう思ってた

そうしないと生きてこれなかったから

 

入院中の記憶がない

10日間ほど

 

あまりの辛さに現実逃避した

心の防御反応なのかな

 

看護師さん曰く寝てばかりいて

私が起きて話したに時ものすごく喜んでくださったことに戸惑った

 

家族がお見舞いに来てくれて話してたことすら覚えてない

 

治療した事も覚えてない

 

被害妄想も出ていてなぜか殺されると思っていた

夢の中でみた殺人現場を見てしまったと思い込み

一度も面識のない看護師さんは私を殺しに来たとさえ本気で思っていた

 

薬とかの影響でなく記憶をなくしたことがある人の方が少ないと思う

 

よくテレビや小説である記憶喪失

私の場合は一時的なもの

 

私は以前にもある

 

それも普通の人が生きてたら経験しない出来事に見舞われ

数日間記憶がない

 

お医者さん曰く、その記憶は戻らないと

それでいいんだって

 

確かにそうなのかも知れない

 

普通に話し、ご飯を食べて、きちんとお化粧をして、コーディネートにも気を遣う

他人から見たら私が記憶がないことなんてわからない

 

家族は

【私じゃない】

と思ったらしい

 

以前の私は洗脳とかあり得ないと思っていた

でも心や身体がボロボロになると誰にでもそうなる可能性があると思う

人の心の隙間につけこんだりするのは本当は簡単なことなのかもしれない

 

PTSDやトラウマ

本人にしかわからないこと

 

心の傷は身体の傷より

やっぱり重いものだ

 

 

 

 

 

恵まれていなかったこと〜体質編その2〜

ラルスをする前日に子宮の入口を広げる為に全身麻酔で処置をする。

 

ラルスは週に1回全部で4回。

この処置は初回の前日に一度だけ行う。

 

ほんの数年前までは、入院しているフロアにある処置室で麻酔なしでしていたらしいです。

あまりの痛みに患者さんが途中でやめてしまうとのとこで全身麻酔になったと聞いてから怖い怖い…

 

痛みは個人差と聞いていても、手術室に行く前に付添いの看護師さんから年配の方より若い方の方が痛くないと聞いて少しホッとしていた。

 

全身麻酔から目が覚めて、絶望した。。。

部屋に車椅子で帰ってから

痛い。

なんで?痛い痛い痛い。

入院して初めて看護師さんの前で「痛いです。」と言って泣きました。

 

看護師さんも先生に、座薬の痛み止めを出してもらうように連絡してくれましたがなかなか来ない。

私が可哀想だと目の前で電話もかけてくれてました。

20分ほど悶絶して、仕方なく口から飲む鎮痛剤を飲みました。

飲んで10分も経たないうちに、座薬到着。。。

同じ種類なので使えない。

 

経口から鎮痛剤飲んだのに痛い。効かない。

看護師さんが、点滴の鎮痛剤を持ってきてくれた。

普段は金庫に入ってる鎮痛剤とのこと。

「10分位で効くからね!」

点滴の鎮痛剤が効いてましになったのですが、その日1日痛かった。

 

先生が後から部屋に来てくださり衝撃の一言!

 

「〇〇さん痛みに敏感ですね。全身麻酔中でも痛いことするたび身体が反応してました。」

 

えっ…えっ…

麻酔の時でも身体が反応するって何!?

 

ちょっと何言ってるかわかんない

状態ですね。

 

どうも手足が動いて反応するらしい。

だから処置の前に手足を縛られたのね…と妙に納得。

 

先生曰く、痛みに敏感なのは悪いことではないとのこと。

 

うーん、うーん喜んでいいのかな?

 

つづく

恵まれていなかったこと〜体質編〜

治療において、全身麻酔と鎮静剤を使用する。

私は麻酔が効かない。。。

正確には麻酔が効きにくい体質…

そう、量を使えば皆んな効くらしいです!

 

全身麻酔は効かなかったらどうしよう…と不安だったのですが

局所麻酔や鎮静剤と違い、説明を受けると種類が違うらしく効くから大丈夫とのこと。

最初の全身麻酔は事前に手の甲に麻酔テープを貼ってもらい注射が痛くないようにとのこと。

そんなのあるんだなぁと関心。

 

女性によくありがちな血管が細い

これは、割とよくある話ですが…

例に漏れず私もそうです。

(その中でも私は特にひどいらしく…

毎回ホットパックで温めてもライン取るのも何人先生が交代するのってなりました。

1人2ヶ所ずつ刺されて3人…この時点でかなり痛い…

4人目でやっととか日常的になっていて両腕は青痣だらけです。)

 

手術室で麻酔を入れる為に手の甲から注射するのですが注射が入らない。

アシスタントの方が麻酔科の先生に

「先生、注射が入りません。」と目の前で話していて怖いなんてものじゃない!

 

えっ!どうするんだろう…と不安に思っているとどうも注射が半分しか入っていないようで…

麻酔科の先生は、アシスタントの方に「もう無理して入れなくていいよ。後で別のところに取る」と仰っている…

 

私に向かって

「大丈夫。起きてる間にはもう痛いことしないよ。」

とのこと。

 

どうするのかな?と思っていたら半分しか注射針が入っていない所から麻酔を入れるらしく

 

麻酔が入った瞬間

「痛いです!」思わず叫ぶほど痛い

ええっ…手の甲から二の腕まで激痛。

麻酔科の先生は

「大丈夫。後5秒くらいだから。」

その言葉を聞いて痛いよ…と思ってたら本当に5秒数える間も無くブラックアウトしました。。。

 

起きたら終わってました。

酸素マスクじゃなく注射でなんて知らなかったです。。。はい。

目が覚めたら右腕と左腕2箇所ラインをとってくださってました。

これ以降は針のゲージが細いのに変わったのは言うまでもありません。

 

つづく

恵まれていたこと その2

そうして受け入れてもらえることになり、今の病院からも詳しいデータを送ってもらうやり取りも先生がしてくださり、先生は手術があるのでその後は別の先生に交代になりました。

 

この時は、先生からの説明で卵巣凍結はしない事になっていてあくまで卵子を採る予定でした。

不妊治療の方と同じように詳しい説明をしてもらい私の地元の病院でホルモン注射を受けられるように紹介状を書いてくださりホルモン剤をもらいました。

自分で病院にホルモン剤は持参する事にビックリしました。

更に冷やしてないといけないことなど

自宅では冷蔵庫保管。

真夏なのもあり保冷剤で冷やしながら病院に持って行きました。

知らない事が世の中沢山あるなってつくづく思いました。

 

代わって診てもらった先生も優しくて安心しました。

もし日曜日に打ってもらえないとかあれば、遠いけれど病院に来れば時間外でも、いつでも注射を打ってもらえること。

安心しました。

 

以前にも書きましたが…今住んでいる所は本当に初診ではみてもらえないのでホルモン注射を打ってもらえるとは思えなかったので…

幸い注射も打ってもらえる病院も見つかりました。

 

注射は本当につらかった。毎日通うことや痛いのもありましたが身体の怠さがひどくて…

卵子を取る為に仕方ないとは言え癌だと言われても意外と平気だったのに情緒不安定になるし涙脆くなってしまいおまけに身体は浮腫む…

 

これも以前に書いたように、この時は高熱も出ていて

咳、鼻水、親不知の腫れ、熱の花、血尿と酷い体調不良でした。

婦人科、産婦人科に行くのに咳をしているのが申し訳なく暑くてもマスクは必須でした。

 

待ち時間に座っていることさえしんどかった…

ただ、私自身が望んだことなので我慢するのは当たり前ですがよく泣きました。

 

ただ受け入れてくださり、すぐに治療が出来るように予定を組んでくださることに感謝しかなかったです。

 

 

恵まれていたこと

最初の大学病院では色々ありましたが、手術はしない

放射線治療と化学療法をするということになっていました。

ただ、卵巣凍結や卵子凍結は出来ないので自分で病院を探してくださいとのこと。

その為、ネットで検索。

私の住んでいる地方でしている病院でなるべく近くでとか色々考えて何個かピックアップ。

とりあえず問い合わせしようと一番最初に電話をかけたのが生まれ育った街の大学病院。

 

全国から患者さんが来る大学病院でまず無理だろうなと思っていました。

紹介状があるわけでもなくセカンドオピニオンでもなく

治療は違う病院でしてその前に卵子凍結、卵巣凍結したいなんて…

 

電話を掛けて、婦人科に回してもらい

その日の受付の方もとても良い方で、私が説明すると

「今日は良い先生が居るから、訊いてきますね!」とのこと。

先生は外来で診察中で看護師さんを通して話をして下さったみたいで、何度かやり取り。

私の今の状態や、進行状態など…

電話口で待っている間もどうなるかな診てもらえるかな…

などと考えていました。

すると「今から来られますか?」先生は午後から手術が入っているのにその前になんとなんと今日診てくださる!とのこと。

えっ!とプチパニックでした…

私の住んでいる所からは電車で特急とタクシーを乗り継いでも道が混んでなくて最短で2時間半くらいは最低かかるし、車でも高速乗って約3時間はかかる…

と説明をしてそれでも良いとのことでした。

慌てて身支度をして電車とタクシーで向かいました。

 

なんとか午後までにギリギリ到着。

先生は話をじっくり聞いてくださり、内診もしてもらいました。

年齢的なもので卵巣凍結は難しいことや、自費診療になることなど細かい事まで丁寧に説明してくださいました。

私が今受診している病院から、私の検査結果など欲しいとのことで私はとりあえず持って行ったCD-Rに入ったMRIやCTの画像など渡しました。

 

 

 

退院

長い間ブログを更新してなかった。

放射線治療抗がん剤治療の副作用で、とてもじゃないけれど更新できる余裕がなかった。


今、私の生活の全てを家族に支えてもらっている。


私の自立とは、、、根治を目指して治療してきたけれどこれからもまだ通院そして検査がある…

正直不安…

またまた貧血になり280mlを2本輸血

体調はまだよくないけれど癌は小さくなった

腫瘍マーカーもびっくりするほど下がった

400以上あった数値が20ほど


早く社会復帰して、家族に恩返しをしたい

それでやっと私が自立したと胸を張って言えるようになる。


その為には癌に負けられない。

これから一生付き合っていかなければならないけれど、一日も早く家族を安心させたい

心配ばかりかけて本当に家族に申し訳ない

そして何より家族の有難みを感じる。

病気にならなければ気づけなかった自分の愚かさに涙が出る。



貧血&輸血

今まで私は貧血に1度もなった事がなかった

そう、この癌になるまでは

献血でも素晴らしい数値ですね!と、いつも褒められていたくらいです笑

 

不正出血プラスまた生理が来た

生理が来たことをこんなに喜んだ事はないと思う。

下腹部が激痛で何故だろう?と思っていたくらいで

まさか、生理が来ると思っていなかった

予定日より9日も早いし、手術したりホルモン治療したり、ストレスがかかったのだと思う。

生理が来たことをこんなに喜びを感じるなんて子宮がまだ頑張っているそんな気がする

 

ただ今後は、放射線治療が始まると生理は止まるらしい…

 

貧血があまりに酷く、このままでは治療出来ないので輸血2パックを生まれて初めてしました!

 

血を見ながら、この人はどんな人なんだろうと考えました

感謝、自然と出てきます。

不思議です

ありがとう!どこのどなたかわかりませんが、これで私は治療を受けられます!

 

私も献血で、誰かのお役に立てたなら良いなと思っていたので破棄されずに期限内で使われてると良いなぁと献血するたび思っていました。

 

もう2度と私は献血出来ないので元気なうちにもっともっと行けば良かったと思っています

年間出来る量が決まっているので難しいところなのです…